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YOJ2011観戦記 9月21日 1回戦の様子

男子シングルス

男子シングルス1回戦には海外の試合で好成績を収め、世界ランキングを9位まで上げてきた
佐々木翔(トナミ運輸)が世界ランキング6位のチェン・ジン(中国)と対戦した。
チェン・ジンは'08全英オープン優勝、'10世界選手権優勝の実力者。これに対し佐々木は今年に入ってからのチェン・ジンとの対戦では、3回対戦していずれもファイナルで降している。
第1ゲーム佐々木は攻め急ぐことなく丁寧なラリーを展開して、徐々に自分のペースに持っていく。
これに対してチェン・ジンはシャトルコントロールに苦しみ8-4と佐々木がリードを広げる。しかしここで3本続けてきわどいショットをウオッチした佐々木だが、いずれも判定はIN。ここでリズムを取り戻したチェン・ジンが一気に連続6ポイントを奪って9-8と逆転する。佐々木もスマッシュ&ネットで攻めるが、チェン・ジンの守りを崩すことができずに点差が次第に広がり、結局15-21で奪われてしまう。
第2ゲームに入るとチェン・ジンはスピードを上げて厳しい攻めを見せる。特にスマッシュを佐々木のボディに集めてしっかりポイントを挙げていく。過去の対戦ではファイナルゲームに持ち込み勝利を収めていた佐々木だが、なかなかリズムを取り戻すことが出来ずミスが目立ち始めてしまう。7-16と大きくリードされながらも佐々木は、強烈なスマッシュやヘアピンの応酬から押し込むなど、最後まであきらめずに追い上げを見せる。しかし最後は佐々木のスマッシュがサイドアウトとなり結局12-21で敗れてしまった。
記者会見に臨んだ佐々木は、まず「申し訳ない気持ちでいっぱいです。頑張って勝ちたかったが残念です。」と重たい口を開いた。また「先週のチャイナマスターズで世界ランキング2位のリン・ダン(中国)にたたきのめされて、中国に対する意識が強く働きマイナス面に出てしまった。こういう時期がくることは覚悟していたので、来週の大会を休み2週間一から出直して後半戦に備えたい。」と気持ちを新たにしていた。

女子シングルス

女子シングルス1回戦では、昨日の予選を持ち前のスピードと粘り強いネット前のプレーで勝ち上がった奥原希望(埼玉・大宮東高校2年)が登場した。
インターハイや全日本ジュニアで優勝している奥原の相手は、世界ランキング32位のリンダウェニ・ファネトリ(インドネシア)に挑んだ。
第1ゲーム序盤はリンダウェニ・ファネトリがバック奥にシャトルを集める。「バック奥を攻められて落とすショットばかりで、相手の次のショットにうまく対応できなかった。しっかり対策を考えて行きたい。」と反省した奥原だが、3-3の同点からの長いラリーを鮮やかなクロススマッシュで決めて、このゲーム初めてガッツポーズ。さらに相手の逆をつくクロスカットなどで得点を積み重ねていく。すっかりリズムを掴んだ奥原はフェイントを効かせたストレートロブやヘアピンを決めて20-10と簡単にゲームポイントを握った。しかし勝ちを焦ったのか4ポイント連続でミスして追い上げられてしまう。最後は奥原のクロスヘアピンに対応したリンダウェニ・ファネトリのヘアピンが浮いたところを押し込み21-14で奥原が奪った。
第2ゲームに入るとリンダウェニ・ファネトリがリードする展開となったが、粘りのプレーが身上の奥原は態勢を崩しながらもシャトルを追う気迫を見せると、奥原がリンダウェニ・ファネトリのクロスカットに対してヘアピンを決めてようやく7‐7の同点に追いついた。「昨年までは大きな展開しかできなかったが、今年はつなぎ球のバリエーションが増えて、無理な打ち方をしなくなったし、うまくラリー展開できるようになった。」と話す奥原は、1点を争うゲーム展開に動ずることなく、集中力を切らしたリンダウェニ・ファネトリを突き放し、20-17でマッチポイントを掴んだ。最後はフォア奥から鮮やかにクロススマッシュを決めると、大きくガッツポーズをして勝利を体全体で表した。
「スーパーシリーズの雰囲気を楽しもうとすごくワクワクした気持ちで大会に臨んだ。おとといまで全日本ジュニアがあり、体が重く感じることもあったが思い切ったプレーで楽しめて勝てたことがうれしい。」と素直に勝利を喜んだ。

男子ダブルス

チャイ・ビャオ/グオ・ツェンドン(中国) 2-1橋本博且/平田典靖

 世界ランキング8位の橋本博且/平田典靖(トナミ運輸)は同10位のチャイ・ビャオ/グオ・ツェンドン(中国)と対戦した。4月に行われたアジア選手権準決勝でも対戦し勝利した相手であるが、今年のインドネシアオープン優勝など実力のある中国ペア。
  試合は1ゲーム目から緊張感のある白熱した展開となった。低く速いラリーが展開され、中国ペアがその中でパワーを見せつける場面もあったが、橋本/平田はバック側からの攻撃的なクロスリターンを有効的に使い、決して押し込まれず、最後はデュースの末に相手のサービスミスで22-20とゲームを奪った。
第2ゲームはうって変わって互いに打ち合う展開で始まった。そこで優位に立ったのが中国ペア。ミスなく攻めきり前半11-6と主導権を握った。インターバル後、橋本/平田は強打に対してカウンターを鮮やかに決めるなど見せ場を作るが、流れを引き寄せるまでには至らず、15-21で奪われた。
ファイナルゲームはまさにこの試合を決する激しいラリーが行き交った。ネット前のせめぎ合いからの強打の応酬に、観客からも自然に拍手が出る好ゲームであったが、「いける!という感情が出て、それまでいい形で集中できていたのに何かが切れてしまい、平田さんに迷惑をかけた。」と橋本が振り返るように、接戦のまま迎えた終盤、16-14と2点のリードを奪った時点からそれまでのペースに微妙なずれが生じ、ミスなどもあって5連続ポイントを許すなど、惜しくも18-21で敗退した。

川前直樹/佐藤翔治 2-0 マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク)

世界ランキング12位の川前直樹/佐藤翔治(NTT東日本)は世界ランキング3位の長身ペア、マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク)と対戦した。
  開始早々、デンマークペアは長身から角度のあるショットをテンポ良く打ち込む。防戦一方かと思われた川前/佐藤だったが、それをミスなくレシーブし続け、逆に丁寧にコースを突くことで形勢を逆転した。デンマークペアが集中力を欠いていく中で、佐藤/川前は持ち前のスピードと素早い前衛の反応で相手を翻弄し、21-15で第1ゲームを先取した。
  第2ゲームは集中力を取り戻したデンマークペアが徹底した攻撃を仕掛けてくるが、川前/佐藤は早いタッチからの切り返しで流れを渡さず、終盤まで競り合いが続いた。結局、最後までスピードを落とさなかった佐藤/川前が最後に抜け出し、21-18のストレートで破り金星を掴んだ。

女子ダブルス

バオ・イーシン/ツォン・チャンシン(中国) 2-0 前田美順/末綱聡子

世界ランキング2位にして大会初優勝を狙う前田美順/末綱聡子(ルネサス)は、今夏よりペアを組み始めて先週行われたチャイナマスターズで3位と勢いに乗るバオ・イーシン/ツォン・チャンシン(中国)と対戦した。
  中国らしい攻撃的なラリーで強打を決めるバオ/ツォンに対して、前田/末綱はレシーブから自分たちのリズムに持ち込むことができず、ミスも重なって1ゲーム目を13-21で落とした。
  2ゲーム目序盤、「逆に自分たちが打ちに行けばチャンスはあると思った。」と後に末綱が言った通り、前田のスマッシュをはじめとした攻めのラリーとスペースを突いた配球で5連続ポイントを奪う。しかし、前田/末綱をよく研究してきたという中国ペアは攻撃を前田に集中させ、甘くなった球を確実に決め続けて再び優位に立った。インターバル後は一進一退の攻防となったが、13-13から中国ペアが抜け出し、最後まで強打に苦しんだ末綱/前田は17-21で敗退した。
  試合後、末綱は「自分たちのプレーができず非常に残念。もう一度自分たちのプレーを見つめなおし、気持ちを強く持ち、次のインドネシアGPGで勝つことで失った自信を取り戻したい。」と再起を誓った。

混合ダブルス

ディジュ・V/ジュワラ・クッダ(インド) 2-0 池田信太郎/潮田玲子
混合ダブルス1回戦では、この大会での勝利を目指す池田信太郎(日本ユニシス)/潮田玲子(日本ユニシス)はディジュ・V/ジュワラ・クッダ(インド)と対戦した。
池田/潮田の世界ランキングは現在15位。ディジュ・V/ジュワラ・クッダは世界ランキング56位ながら‘09世界選手権ではベスト8の成績を残している力のあるペア。
第1ゲーム先にリズムを掴んだのは、池田/潮田。コンビネーション良く点数を積み重ね16-10とリードを広げる。しかしここから前衛の潮田が取れるシャトルを抜かれたり、池田がコースを狙いすぎてアウトにするなどして一気に追い上げられ、16-15と1点差に詰め寄られてしまう。何とかこのゲームを奪いたい池田/潮田は、池田がセンターに鋭いスマッシュを決めるなどして20-18とゲームポイントを握る。しかしディジュ・Vのロブに対応した池田のレシーブが空をきり20-20の同点に追いつかれてしまう。流れを奪われた池田/潮田はここで踏ん張ることが出来ずに、最後はディジュ・Vのクロススマッシュが決まり20-22で奪われてしまった。池田は「独特な間合いがありリズムを持ったペアで、対策を取ってきたがスピードを上げてもカウンターで返されてどうしようもなかった。」と振り返った。
第2ゲームに入ってもディジュ・V/ジュワラ・クッダの流れは変わらず、点差を広げられてしまう。
「ヨーロッパや今回のインドの選手もそうだが、手足が長い選手はドライブが浮いてくることがない。返球が甘くなって上から上から攻められてしまう。なかなか対応できていないが克服できるように対策していきたい。」と潮田が今後に向けて話したように、ゲームは一方的な展開となり15-21で失い、0-2のストレートで敗れてしまった。
チャイナマスターズ、ヨネックスオープンジャパンと2戦連続での初戦敗退について、池田は「とにかくポイントを取ってオリンピックに出場するために、この大会の負けを他の大会に生かしていきたい。」潮田は「終盤に入ってもあきらめずに頑張っていきたい。」と悔しさをにじませながらも力強くコメントした。

新着情報

■ご来場者の皆様へ
今大会より世界バドミントン連盟(BWF)の規定により、会場内でのビデオ撮影は禁止になりました。
また、デジタルカメラやカメラ機能付携帯電話の動画撮影機能の使用も禁止といたします。

ライブスコア ドロー
試合結果 タイムテーブル
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  • 出場選手一覧
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