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YOJ2011観戦記 9月22日 2回戦の様子

男子シングルス

男子シングルス2回戦では、世界ランキング20位の田児賢一(NTT東日本)は世界ランキング59位のチョウ・ティエンチェン(チャイニーズ・タイペイ)と対戦した。
田児は8月の世界選手権、9月のチャイナマスターズと初戦敗退しているだけに、思い入れのある今大会できっかけを掴み後半戦に臨みたいところ。一方チョウ・ティエンチェンは1回戦で世界ランキング5位のタウフィック・ヒダヤット(インドネシア)をファイナルの末下している。特に勝負所で放つ角度のあるスマッシュは強烈である。
第1ゲーム立ち上がりは田児がクロススマッシュやフェイントを効かせたバックハンドでのストレートロブで5連続ポイントを上げてペースを掴む。9-2と引き離されたチョウ・ティエンチェンは、持ち前の強烈なスマッシュを繰り出して連続8ポイント奪い逆に10-9と逆転する。「連続失点したことは気をつけたい。気持ちが入りすぎて硬くなってしまった。」と反省した田児は、一時は4点差をつけられてしまうもののきっちりと追い上げを見せる。チョウ・ティエンチェンのスマッシュを凌ぐと、チャンスには確実にコースを狙いスマッシュを決めるなどして連続8ポイントを上げて21-17と一気にこのゲームをものにする。
第2ゲームに入ってもこの流れをは変わらず、田児の粘り強いレシーブの前にチョウ・ティエンチェンはなかなか突破口を見いだせないまま12-8と田児がリードする。ここでクロススマッシュを決めた田児は、さらにネット前でのチョウ・ティエンチェンのショットを拾うと一転して素早い動きでスマッシュを決める。結局最後はドライブをフォア奥へ切り返して21-11のストレートでベスト8入りを決めた。
あすは世界ランキング1位のリー・チョンウェイ(マレーシア)との対戦となるが、
田児は「最近は試合をするより見る側になっている。自分のプレー、相手の嫌がるプレーをして勝ちたい。リー・チョンウェイはスピードのある選手だが、自分以外の海外の選手はみなスピードがあるので、やることは変わらない。」と力強くコメントした。

女子シングルス

女子シングルス2回戦では、この大会での活躍で脚光を浴びる奥原希望(埼玉・大宮東高校2年生)が世界ランキング11位のリュウ・シン(中国)と対戦した。
奥原はこの試合に「中国選手は速く打ったら速いリターンがくるので、大きく時間をかせいで態勢を整えて行こうという作戦で臨んだ。」という。
第1ゲームはこのスーパーシリーズを楽しんでいるような思い切ったプレーを奥原が見せる。ネット前のプレーを仕掛けるリュウ・シンに対して、奥原は執拗にフォア奥へシャトルを集める。11-13と2点ビハインドの場面で奥原はリュウ・シンのサーブミスなどで連続4ポイントを奪い逆転する。臆することなくプレーする奥原は持ち前の粘りと身につけた豊富なつなぎ球でリュウ・シンを揺さぶりミスを誘い20-18とゲームポイントを握る。最後はドライブを浮かしたショットをリュウ・シンがネットにかけて21-18でこのゲームを奪った。
第2ゲームに入ると連続7ポイントを奪いペースを掴んだリュウ・シンが大きくリードする。しかし
奥原のゲーム内容は点差ほど悪いものではなく、思い切ったプレーでラリーを展開していく。
「クリアーで押されて攻めることが出来なかった。パワーに押されてしまった。」とこのゲームは結局7-21と奪われてしまう。
ファイナルゲームは立ち上がりが勝敗の分かれ目と思われる中、先行するリュウ・シンに引き離されることなくついていく。バック奥へ追い込まれながらもストレートカットを見事に沈めるなどして7-7の同点に追いつく。「走って走り回ろうと思った。声援が励みになってあきらめずにシャトルを追いかけた。」と話すように、一時は5点差をつけられてしまうが、粘りのプレーで追い上げていき、
18-17の1点差まで詰め寄った。「中国選手は勝負所を逃さない。」と奥原が振り返るように、最後はバック奥に追い込まれた奥原のリターンがネット前に浮き、リュウ・シンに打ち込まれて19-21で敗れてしまった。
奥原は「競っても勝てなかったら意味がないので勝ちたかった。目標は将来オリンピックでメダルを取ることだが、まだオリンピックレースに耐えられる体が出来ていないので、フットワークであったり体幹でコントロール出来るように筋力トレーニングをやって行きたい。やはり強い選手に勝って大金星を挙げたい。」と笑顔で答えてくれた。

男子ダブルス

男子ダブルス2回戦には、1回戦で第2シードのデンマークペアに勝利した川前直樹/佐藤翔治(NTT東日本)がコー・スンヒュン/イ・ヨンデ(韓国)と対戦した。
コー・スンヒュン/イ・ヨンデは今回の大会だけでのペアで、オリンピックレースには別のペアで臨むことになっている。イ・ヨンデは世界ランキング2位、コー・スンヒュンは世界ランキング4位で、川前/佐藤にとっては強豪との戦いとなった。
第1ゲーム序盤は1点を争う好ゲームとなった。川前/佐藤の1回戦同様、丁寧なレシーブとコースを突くショットに対してコー・スンヒュン/イ・ヨンデは角度あるショットと動きの速さで対抗する。
9-9の同点から抜け出したのはコー・スンヒュン/イ・ヨンデ。攻撃に押され始めた川前/佐藤にミスが続いてしまう。佐藤は「サーブが相手のリズムで打たれてしまった。短かったり長かったりと変化をつけられ細かいところの対応が出来なかった。」と試合を振り返ったように16-10と一気に突き放されてしまう。佐藤のスマッシュに川前がきっちり前衛で決めるなど食い下がるものの16-21で奪われてしまう。
第2ゲーム前半は川前/佐藤は持ち前のスピードと素早い前衛での攻めで競い合いが続く。「決め球に変化をつけられ対応が出来なかった。」と川前が話せば、佐藤も「奥にしっかり上げていればいいが、ちょっと甘くなると打たれてしまう。」と話すように、11-11の同点からまた相手に引き離されてしまう。終盤はサービス場面で簡単に点数を与えてしまう悪い流れで、コー・スンヒュン/イ・ヨンデの厳しい攻撃の前に結局15-21のストレートで敗れてしまった。

女子ダブルス

女子ダブルス2回戦では、松尾静香/内藤真美(パナソニック)がジュン・キュンユン/キム・ハナ(韓国)と対戦した。
松尾/内藤の世界ランキングは7位。これに対してジュン・キュンユン/キム・ハナは世界ランキング15位。
第1ゲームは松尾/内藤の動きが相手を圧倒する。内藤がスマッシュからネット前につめてしっかり決めたり、松尾が前衛でクロスロブのコースを読み押し込むなど大きくリードを広げていく。
ジュン・キュンユンは「初めての対戦でプレーのタイプがわからなかった。努力不足。」と振り返ったように、松尾/内藤がレシーブの安定性や攻撃力で21-10と簡単に奪った。
第2ゲームに入るとジュン・キュンユン/キム・ハナも丁寧なプレーでチャンスを待ち、攻撃を仕掛けてくる。松尾/内藤は7-5から連続3失点し初めてリードを許してしまう。しかし「競っていたが決められている感じはなかった。1回戦の反省を活かして戦術を組み立てていた。」と内藤が話す通り、1点を争う展開ながら慌てることなく自分たちの持ち味を出していく。内藤のスマッシュに松尾がきっちり前衛で決めるなど、終盤突き放し結局21-18のストレートで勝利した。
松尾は「日本での試合で多くの方が応援に来てくれているので、ベスト8入り出来たことはうれしかった。」と喜びを語った。また「ペアとして安定してきている。ラリー中も声を掛け合ってできるようになった。今後はカットに対していかに早く球を捉えるかだ。これが出来るようになれば、攻撃パターンに移ることが出来る。」と取り組むべき課題もはっきりしているようだ。
明日は中国ペアとの戦いになるが、内藤は「これまでは早いし重いということで点数をあげるのが精一杯であったが、自分たちのスタイルで崩していきたい。」と抱負を語った。

混合ダブルス

混合ダブルス2回戦では、1回戦で第8シードのフラン・クルニアワン/ビア・ゼバディア・バーナデッド(インドネシア)を破り、勢いのある世界ランキング27位の佐藤翔治(NTT東日本)/松尾静香(パナソニック)と世界ランキング20位のアレクサンダー・ニコラエンコ/ヴァレリア・ソロキナ(ロシア)が対戦した。長身で攻撃的なロシアペアに対し、小柄な日本ペアがどのようにラリーを組み立てるか注目された。
第1ゲーム、「相手はスマッシュが脅威なので、小さくリターンすることを意識した。」という佐藤が丁寧にラリーし、チャンスでしっかりスマッシュを決めていき、4連続ポイントで主導権をしっかり握る。「佐藤選手はカバー力が高く、前衛で思い切ってプレーできる。」という松尾が要所でプッシュを決め、ロシアの思うようにプレーさせない。最後は佐藤がスマッシュを決め、21-13で佐藤/松尾がこのゲームを奪う。
第2ゲームも1ゲーム目同様、佐藤/松尾が有利に進めていく。14-12とロシアペアに追い上げられるも、慌てることなく自分たちのラリーを展開し、18-13と佐藤/松尾が引き離す。しかし、「勝ちを意識してしまった。」という佐藤/松尾は自分たちのイージーミスや相手の攻撃に押されてしまい6連続ポイントを奪われ、18-19と逆転されてしまう。気持ちを立て直した佐藤/松尾は粘り強くラリーし、アレクサンダーのロブがサイドアウトになり、19-19と同点にする。続く松尾のサーブをヴァレリアが見送るが、判定はインで佐藤/松尾がマッチポイントを握る。最後はアレクサンダーが甘いリターンをスマッシュするもネットにかかり、21-19で佐藤/松尾がストレートで勝利した。
試合後、佐藤は「同じチームではないので、練習する機会が少ない中、1試合1試合を大事にプレーしているのが生きている。」と今大会の手ごたえを語った。明日は、世界ランキング5位のヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティーナ・ペダーセン(デンマーク)と対戦する。

新着情報

■ご来場者の皆様へ
今大会より世界バドミントン連盟(BWF)の規定により、会場内でのビデオ撮影は禁止になりました。
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