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YOJ2011観戦記 9月25日 決勝戦の様子

種目 優勝者 準優勝者
男子シングルス チェン・ロン(中国) リー・チョンウェイ(マレーシア)
女子シングルス ワン・イーハン(中国) ユリアン・シェンク(ドイツ)
男子ダブルス カイ・ユン / フ・ハイファン
(中国)
モハンマド・アーサン/ボナ・セプタノ(インドネシア)
女子ダブルス バオ・イーシン/ツォン・チャンシン(中国) チェン・ウェンシン/チェン・ユーチン(チャイニーズ・タイペイ)
混合ダブルス チェン・フンリン/チェン・ウェンシン(チャイニーズ・タイペイ) ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク)

男子シングルス

男子シングルス決勝は、世界ランキング1位のリー・チョンウェイ(マレーシア)と世界ランキング4位のチェン・ロン(中国)が対戦した。準決勝では、リー・チョンウェイが世界ランキング3位のピーター・ハーグ・ゲード(デンマーク)を圧倒的なスピードで下し、チェン・ロンは、世界ランキング2位のリン・ダン(中国)が左足のけがのため棄権し、不戦勝で決勝進出となった。
第1ゲームは、お互いの出方を伺う、静かな立ち上がりになった。スマッシュを丁寧にリターンし、チャンスで決めていくレベルの高いラリーの応酬となった。流れを掴んだのは、チェン・ロン。リー・チョンウェイのスマッシュをことごとくレシーブし、スマッシュを叩き込んでいく。リー・チョンウェイのショットは精度を欠き、最後は、チェン・ロンがクロススマッシュを決めて21-8とこのゲームを奪う。
第2ゲーム、「1ゲーム目はひどかったが、立て直すことができた。」というリー・チョンウェイはスピードをあげ、スマッシュを多用し、リードを奪う。チェン・ロンも必死に喰らいつくが、リー・チョンウェイの多彩なショットの前にラリーをつなぐことはできず、21-10とファイナルゲームに勝負は持ち越された。

ファイナルゲームは、1点を争う好ゲームとなる。リー・チョンウェイはドロップ、スマッシュで崩し、甘いリターンに素早く詰めてプッシュを決めていく。チェン・ロンは粘り強くラリーし、スマッシュを決めていく。18-18の同点からチェン・ロンが長いラリーをフォア側への鋭いスマッシュで奪うと、リー・チョンウェイは世界ランキング1位の意地でチェン・ロンの猛攻を凌ぎミスを誘い追い付く。「試合の戦術はなく、とにかく打ち合おう、失敗してもそれが今後の糧になる。」と話したチェン・ロンが思い切ってドライブ中心で攻め、プッシュで決め、チャンピオンシップポイントを握る。最後は、リー・チョンウェイの放ったクロススマッシュがサイドアウトになり、21-19でチェン・ロンが初優勝を飾った。チェン・ロンは喜びを爆発させ、リー・ヨンボン監督のもとに駆け寄り喜びを分かち合った。
試合後、チェン・ロンは「優勝した瞬間はうれしくて、興奮した。ここからが始まりということに気付いて、少し落ち着いた。とりあえず目標よりも1つ1つ大事にやっていくことが結果につながる。」と語った。
一方のリー・チョンウェイは、「世界選手権後、調子を落としてしまった。休みも取り、本大会への出場を悩んだが、短い時間で調整をした。決勝までこられたこと、ゲーム内容にも満足している。次はデンマークオープン、フランスオープンを考えている。」と悔しみながら、手ごたえを話した。

女子シングルス

女子シングルス決勝戦は、世界ランキング1位のワン・イーハン(中国)と世界ランキング8位のユリアン・シェンク(ドイツ)の顔合わせとなった。
今年の世界選手権で優勝するなど今年すでに4回の優勝を飾っている、ワン・イーハンは長身を活かしたスマッシュやネットプレーにも安定感がある。この大会では’08’09と優勝しており3度目の優勝を目指す。ユリアン・シェンクは、今年の世界選手権では中国選手を破って3位。この大会でも世界ランキング2位のワン・シーシャン(中国)を破っている。シャトルコントロールに優れ、追い込まれてもスピードのあるフットワークでカバーする。
第1ゲーム序盤からワン・イーハンは、意識的にドライブや低いロブを多用していき、ユリアン・シェンクが準決勝で見せた得意とするネットプレーを封じ込む。7-6とワン・イーハンがリードすると左右に揺さぶり体勢を崩してポイントを加えると、スマッシュをフォア奥に切り返すなど3連続ポイントを奪って突き放す。ユリアン・シェンクはフットワークよく、追い込まれてもラウンドからのショットを放つ。特にカットが有効に決まり15-14と1点差まで詰め寄る。しかしワン・イーハンはラリーをせずにロブに飛びつきスマッシュを放ち、連続5ポイントを奪った。このうち3本はスマッシュで決めたもので結局21-16とワン・イーハンが奪った。
第2ゲームに入ると、ユリアン・シェンクの攻撃スタイルが変化する。先に自分の方からドリブンクリアーやドライブを仕掛けていく。またようやくネット前のショットに持ち込むことができるようなる。4-3とワン・イーハンにリードされた場面で、得意のヘアピンを2本連続でミスして引き離されてしまう。「早いラリー展開でもリズムを乱さずプレーできたが、ワン・イーハンはミスがほとんどなかった。」とユリアン・シェンクが振り返ったように、ロブの高さに変化をつけて揺さぶるワン・イーハンに押されてしまう。最後はドライブ戦からうまくフォア奥に切り返し21-14のストレートでこの大会3度目の優勝を果たした。

ワン・イーハンは「自分の実力を出し切った試合だった。3度目の優勝となるがとてもうれしい。」と喜びを語ったが、ユリアン・シェンクについては「中国の脅威になる可能性がある選手なので、しっかりと対策を立てて臨みたい。今後もひとつずつきっちり戦っていきたい。」とオリンピック出場に向けて気を引き締めていた。

男子ダブルス

男子ダブルス決勝は、世界ランキング1位で大会連覇を狙うカイ・ユン/フ・ハイファン(中国)と世界ランキング6位でスーパーシリーズ初優勝を狙うモハンマド・アーサン/ボナ・セプタノ(インドネシア)が対戦した。
第1ゲーム序盤は、1点を争う好ゲームとなる。フ・ハイファンが強烈なスマッシュ、カイ・ユンがプッシュで決めていく。モハンマド・アーサン/ボナ・セプタノはインドネシアペアならではのドライブを中心とした低い、スピードのあるラリーで追い込み、スマッシュを叩き込んでいく。素早いローテーションで連続スマッシュを打ち込んでいき、インドネシアがダブルス王国としての意地を見せる。しかし、「ディフェンスが主体になってしまった。」
とインドネシアペアが振り返ったように徐々に中国ペアの攻撃ペースとなった。カイ・ユンが前衛でのせめぎ合いを制して、フ・ハイファンが後衛からのスマッシュを打ち込む得意なパターンで点数を重ねていく。最後は、カイ・ユンのスマッシュをボナ・セプタノがレシーブするがバックアウトになり、中国ペアが21-13でこのゲームを奪う。
第2ゲーム、1ゲーム目の勢いで中国ペアが有利に試合を進めていく。11-14と中国リードの場面から、「2ゲーム目は攻撃的に組み立てた。」というインドネシアペアがドライブと低いロブでチャンスを作り、スマッシュを沈めていき、5連続ポイントで16-14と逆転する。
「どんな場面でも平常心を保った。自分たちの持ち味は攻撃力、それで相手のプレーを封じ込めた。」とカイ・ユンが振り返ったように粘り強くレシーブし、攻撃のチャンスでしっかり決め、盛り返していく。攻め急いだボナ・セプタノが前衛でのショットがネットにかかり、中国ペアがチャンピオンシップポイントを握る。インドネシアペアは、素早いローテーションと気迫のスマッシュ連打からモハンマド・アーサンがプッシュを決め、意地を見せる。しかし、最後はカイ・ユンのハーフからのスマッシュがコートに突き刺さり、23-21でカイ・ユン/フ・ハイファンが大会連覇を決めた。

試合後、カイ・ユンが「激しい試合になった。お互いに力を出し合えたいい試合だった。」と話すとフ・ハイファンは「オリンピックレースの大事な試合でもあるが、この大会は絶対に勝ちたかった。最後まで応援してくれてありがとう。」と話した。
インドネシアペアは、「2ゲームの最後はとても悔しい思いで一杯だが、ベストを尽くした。3年前の出場の時に比べると成長してきたと思える。」と悔しさを滲ませながら、手ごたえを感じていた。

女子ダブルス

女子ダブルス決勝、世界ランキング5位のチェン・ウェンシン/チェン・ユーチン(チャイニーズ・タイペイ)とバオ・イーシン/ツォン・チャンシン(中国)が対戦した。バオ・イーシン/ツォン・チャンシンは準々決勝で松尾/内藤、準決勝で藤井/垣岩にそれぞれマッチポイントを先取されながらも逆転勝利をし、今勢いのある攻撃的なペア。
  第1ゲーム、中国ペアの攻撃に対してチェン・ウェンシン/チェン・ユーチンのリターンが冴える。強いドライブレシーブで多くのカウンターを仕掛けたり、チェン・ウェンシンが相手のスマッシュをネット前に飛び出しながら受けるなど、早いラリー展開に持ち込み終盤7連続ポイントを奪い21-13と圧倒する。
  2ゲーム目に入ると、ツォン・チャンシンの強力なスマッシュが目を覚ます。打つほどに威力を増していき、連打の中で相手の鉄壁のレシーブを打ち破るようになる。それでもチェン・ウェンシン/チェン・ユーチンは、まるで男子ダブルスのような強力なバックのクロスドライブと、ネット前への早い詰めで流れを渡さない。中盤以降、決勝にふさわしい両者の気迫がこもった壮絶なラリーが続き、会場の観客もその1本1本に惹きこまれていく。21-20、22-21とチェン・ウェンシン/チェン・ユーチンが2度のチャンピオンシップポイントを奪うものの、「2人の気持ちを一つにして、強い気持ちで1点ずつ取りに行けた。
という中国ペアはここ1番の集中力を見せる。逆に24-23とゲームポイントを奪うと、最後はツォン・チャンシンが相手コートに強力なショットを突き刺し、雄叫びをあげて2ゲーム目を奪う。
  ファイナルゲームは「体力がなくなって相手の攻撃に追いつかなくなった。」とチェン・ウェンシンが言うように、中国ペアの攻撃が次々と決まっていく。バオ・イーシンが前衛で巧みに相手を崩し、ツォン・チャンシンがスマッシュを打ち抜くスタイルで連続ポイントを重ね、18-7と大量リードで最終局面に突入する。追いすがりたいチェン・ウェンシン/チェン・ユーチンは、力を振り絞って攻撃に転じ、3連続ポイントをあげるなど反撃を見せるが長くは続かず、12-21と敗れてしまった。

  ペア結成3大会目でスーパーシリーズ初優勝となったバオ・イーシン/ツォン・チャンシンは、「素直にうれしい。ペアリングはまだ今後も変わる可能性があるが、この大会での経験を糧にして2016年のリオデジャネイロを目指し、これから一戦一戦大事に戦っていきたい。
と今後の抱負を語った。

混合ダブルス

混合ダブルスの決勝戦は、共に前日の準決勝をファイナルゲームで勝利したチェン・フンリン/チェン・ウェンシン(チャイニーズ・タイペイ)とヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク)の対戦となった。チェン・フンリン/チェン・ウェンシン(チャイニーズ・タイペイ)は準決勝で世界ランキング1位のツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国)を下して勢いに乗るペアだが、チェン・ウェンシンはこの日、既に女子ダブルスの決勝で77分の激闘をしており、不安要素もありつつ試合に臨む。
  第1ゲーム、「パートナーのためにもしっかり気持ちを切り替えて臨んだ。」というチェン・ウェンシンが、周囲の不安を払しょくする素晴らしい前衛の動きをみせる。積極的にネット前に上がり、相手ペアの厳しいリターンにもことごとく反応してプッシュを叩き込む。対してデンマークペアは、ヨアキム・フィッシャー・ニールセンがショートサービスライン付近にスマッシュを決めるなど、豪快な攻撃でリズムを作る。お互い一歩も引かない接戦となったが、「レシーブからしっかり前に詰められた。」というチャイニーズ・タイペイペアが終盤抜け出し、21-19と1ゲームを先取する。
  第2ゲームは「内容が悪かった。」とチェン・フンリンが振り返るように、デンマークペアの連続攻撃の前にミスを連発。気迫のこもったショットを打ち続ける相手に押し切られるままに、16-21と落としてしまった。

  ファイナルゲーム、チャイニーズ・タイペイペアは前のゲーム終盤からミスが目立ち始めたクリスティナ・ペダーセンに攻撃を集め、効果的に点を奪う。ヨアキム・フィッシャー・ニールセンがそれをカバーすべく、コート上を飛び回ってスマッシュを打ち続けるが、チェン・ウェンシンのレシーブが今日一番の輝きを見せる。決定的な場面でスーパーレシーブを連発し、会場を沸かせて波に乗る。結局、「レシーブからしっかり組み立てられた。」というチェン・フンリン/チェン・ウェンシンが21-15で制し、チャイニーズ・タイペイ勢として初のヨネックスオープンジャパン優勝を掴みとった。
試合後、「ペアを組み始めて1年半、海外での初優勝を30周年のヨネックスオープンジャパンでできてとても嬉しい。トッププレーヤーを相手に十分に戦えるという実感を得たので、これを励みにこれからもっと頑張っていきたい。」と今後のさらなる活躍を誓った。

新着情報

■ご来場者の皆様へ
今大会より世界バドミントン連盟(BWF)の規定により、会場内でのビデオ撮影は禁止になりました。
また、デジタルカメラやカメラ機能付携帯電話の動画撮影機能の使用も禁止といたします。

ライブスコア ドロー
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